【実録】授乳奮闘記1 陥没乳首でも授乳できた!

まずはご出産おめでとうございます。この記事は、筆者が実際に体験した授乳奮闘を書き記したものでございます。
出産するまで知りませんでした。授乳がこんなに辛いものだとは・・・。だって、今まで見かけたお母さん方は、実に爽やかな顔をしながら授乳をしていたんですもの。
あまりにも辛い日々で苦痛でしたが、同じような経験をしたママさんにとって少しでも力になれれば…と思い執筆しています。
Contents
乳首事情
乳首は、左が陥没乳首、右が扁平乳首という実に切ない乳首でした。陥没乳首は仮性だったため、つまんで引っ張ると乳首が出てきました。妊娠中のケアは、お風呂の時にすこし引っ張る程度でした。
カンガルーケアで初授乳
はじめて授乳をしたのは、産院で推奨されているカンガルーケアで初乳として授乳した時でした。助産師さんが赤ちゃんの顔を私の胸に持っていき、口をかぱっと私の乳首にはめてくださり、初乳を飲ませることができました。左の陥没乳首を吸い込んで引っ張り出し(産まれてすぐなのに器用だなぁ)、ゴクゴクと飲んでいるようでした。
そうです!授乳できていた!・・・はずなんです。しかし・・・
直母ができないまま病院を退院。
産後はじめての授乳がうまくいった私ですが、部屋に戻ってから授乳を試みると、直母(乳房から直接母乳を与えること)で授乳することができませんでした。赤ちゃんは乳首を見つけて吸い付くことができなかったのです。

赤ちゃんは乳の前で首をブルブル振りながら、乳首を探しては見つからず泣き叫ぶ状況が続きました。乳首の前に顔を持っていっても咥えてくれませんでした。
YouTubeや病院のビデオで正しい授乳の仕方を学ぶ
私のやり方が悪いのではないかと不安になり、正しい授乳姿勢や方法をチェックしました。
- 赤ちゃんが口を開けたらカパッと乳首をはめ込む
- なんだか赤ちゃんが可哀想に思えてしまうくらい意外と深く咥えさせる
- 苦しそうでも大丈夫
- 乳首を加えるのではなく乳輪を咥えさせるイメージ
こんな感じの授乳だということを理解し、小さな赤ちゃんの小さーなお口を私の乳首に無理やりはめ込みました。
それでもやっぱり、赤ちゃんは乳首を吸うことができませんでした。
乳頭保護器で直母トライ
そんな私を見兼ねた助産師さんが勧めてくれたのは、乳頭保護器でした。乳頭保護器は乳首にキズや痛みのある時でも授乳できる保護カバーで、私が通った病院で推奨されたのはPigeonの乳頭保護器です。
乳頭保護器ソフトタイプを使ってみる
はじめにトライしたのがこちらのソフトタイプで、傷を保護しながら授乳ができるシリコン製のカバーです。

赤ちゃんは乳頭保護器を咥えて一生懸命吸いますが、5〜10分後にはまた大泣きしてしまいます。おそらく、何も出ていなかったのでしょう。
ソフトタイプの乳頭保護器は私の乳首ではうまくハマりませんでした。

陥没乳首・扁平乳首では、乳首を突出させて保護器を装着しても赤ちゃんが吸引する力が弱くて乳首が凹んでしまい、うまくいきませんでした。もちろん乳首を吸っても刺激されず、母乳が出る気配すらありませんでした。
また、うまくいかない原因には、乳首のサイズが大きく保護器の先端と合わずうまく装着できなかったことも挙げられます。
結局、ソフトタイプの乳頭保護器を3日ほど使用しましたが、私は効果はありませんでした。
乳頭保護器ハードタイプを使ってみる
乳頭保護器のハードタイプは、赤ちゃんが吸うことによって乳首の伸縮が行われて母乳がでます。この原理は搾乳機とほぼ同じです。

乳頭保護器ハードタイプを装着して授乳すると、乳首が刺激されてポタポタと母乳が滴れました。赤ちゃんの吸引する力は小さいのでわずかな圧しかかかりませんが、その滴った母乳を保護器がキャッチするかたちで僅かながら赤ちゃんは母乳を飲むことができました!
搾乳器ではおっぱい大量。
直母がうまくいかなかったため、並行して搾乳機を行いました。
病院にあった電動式の搾乳器を使うと母乳を大量に取ることができました。搾乳器では、乳首の伸縮を行うため、頻繁に(3時間に1回)授乳を続けていました。その甲斐あり、乳首が以前より簡単に摘むだけで突出するようになりました。
搾乳、保護器使用での授乳ができたことが分かった段階で、退院することになりました。
乳頭保護器での授乳はあまり授乳できない!?
退院後、入院中に手応えがあったハードタイプの乳頭保護器を使って授乳をしていましたが、赤ちゃんが母乳を飲めているのか否か不安に思っていました。
ピンチ!おっぱいが石のように!
産後5日目、朝起きると驚くほど乳房が痛みました。鏡で見るとびっくり仰天!乳がパンパンに張っているではありませんか。・・・というより、カチンコチン状態で石のよう。もともと大きな乳房ではなかったのに、ワンピースのナミのような今にも破裂しそうなおっぱいに変貌を遂げました。

生成した分の母乳を飲んでもらえないのでどんどん乳が溜まり張ってしまい、痛くて痛くて火を噴きそうなほどでした。2日間は氷で冷やし、溢れんばかりの乳の生成を静めるのに必死でした。病院でもらったのはこのホット&クール。
冷やしたり、温めたりできる保冷剤(保温剤)で、付属のカバーを付けてそのまま直接胸を冷やしました。痛みが取れるわけではありませんが、だいぶ紛れたような気がします。
私は授乳できているのだろうか・・・という不安は拭えないでいました。
退院後の1週間検診で直母成功!?
退院してから一週間後に、体重や黄疸のチェックのため、再び病院に行きました。その際に、授乳前後の体重を計測があったこのですが、うっかり乳頭保護器を忘れてしまいました。とりあえず他のママさんと一緒に授乳しなければならなかったため、私は仕方なく直母をトライしてみました。
すると・・・・・
ぱくっ!
・・・・咥えたー!!!!
ごくごく、、飲んでる!笑
産後13日目にして初めて直接乳首から母乳を飲ませることができました。
しかし、この検診で赤ちゃんの体重が1日15gしか増えていないことが分かり、完全母乳に移行できず、ミルクを足すことになりました。
乳首を咥えさせて、赤ちゃんに直母で母乳をあげるのに約2週間ほどかかりました。
まとめ
つらつらと好きなように体験談を書きましたが、とりあえず授乳ができるようになったのはなぜか?私なりの解釈で載せます。
- 毎日授乳前に乳首をひっぱって乳頭マッサージをしたこと
- そもそも仮性陥没乳首だったので触れば突出したこと
- 搾乳機で乳首を刺激しまくったこと
- 赤ちゃんがママの乳首に慣れてくれたこと
- 赤ちゃんが飲みたい欲が結構強かったこと
- 正しい授乳方法を一応理解していたこと
- 根気よく諦めず毎日授乳にトライしたこと
ほとんど皆がやっていることだと思いますが、暇さえあれば乳頭を出すマッサージをして、授乳にトライしていました。
陥没乳首でも触れば突出するのであれば、あとは赤ちゃんがママの乳首に慣れてくれるかどうかみたいです。同じ乳首でも赤ちゃんによって吸えるまでの時間は変わります。
かわいい我が子が吸えるまで諦めずに見守りましょう。

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